趣味

腕時計は、見栄でもオシャレでもなく、文房具みたいなもの

10/6の日経朝刊に、「端末は欠かせぬ文房具」という記事が掲載されていた。

電通を退職するまえに私は身なり服装で、見栄を張ることをやめた。
それまでの私は、10万円以上の革靴を10足揃え、腕時計も国産品愛用とばかり、グランドセイコーを5本は買い替え、「ガランテ」というマニアックな時計もデパートの外商を通して予約販売で買った。

このようないかにも「俺クリエイティブなんで」ということをアピールすることに躍起だった。
今から考えれば、すべては虚栄心から来るものだったのだけれど、当時は身なり服装から来る仕事や、社内のポジションというのもあるだろうと大真面目に考えていたのだから仕方ない。

でも私は電通を退社して、誰かに見栄を張る意味がなくなった。
個人事業主になったことで、社内政治に関わらないポジションをとれたことが大きいが、リモートワークが主体となった大手企業のサラリーマンも同じだろう。
PCのモニターごしでは、腕時計も靴も何の意味もない。

腕時計というのは実に不思議なモノだ。

多くのモノは、機能と価格は比例するが、時計に関しては逆だ。
時刻を知るという機能だけを見れば、Gショックで十分というか、デジタルのクォーツ時計で十分。
ちょくちょくと時間が狂うのがかわいいという表現もあるが、値段の高いメカニカルな時計ほどメンテナンスを必要とする。
3日も腕にはめないでいると止まるとはどういうことか。。。

こういう自由な立場になってしまうと、高級な時計をはめている人をみるととても寒く感じてしまう。
かつては自分だってそうだったのだけれど、こうも変わってしまうのかと自分でも不思議な感覚になる。

今や、腕にはApple watchのSE、ナイキバージョンが腕にある。

これは腕時計というより、腕にくっついているガジェットだ。
誰かに見栄を張るという気持ちはまるでない。

これでなにも困ったことはないのだけれど、このたびApple watch7が発売になる。

10月15日の発売で、注文は、今日10月8日の午後9時からだという。

これはもう迷うことなく、買いだ。
21時に速攻で注文を入れる。

これは先の日経の記事にあるように、端末は文房具だということ。
鉛筆が短くなったので、買うくらいの感覚だ。

ちょっと画面が大きくなることや、やっぱり常時灯火が便利だなぁというのはあるけれど、それはボールペンを買い替えるようなもので、深く考えてはいけない。

で、9時に注文する際に、どのモデルというのを決めておいたほうがいい。
まずは、バンドからだ。
ソロループが良いとは思うのだが、これはサイズ感が難しいのと、素肌につけるのと、服の上からつけるのとの両方ができないことでNG。
(※以前、ブレイデッドソロループを新調したことがあるがしっくり来なかった)

なにしろ見栄を張るつもりがないので、ちょっとでも高いのを買う意味はない。
エルメスを買うなどは愚の骨頂。

サイズを調整できる安いのとで考えれば、スポーツループ一択。
マニアックなのをチョイスしたいというのと、今回のシリーズ7で出てきた新色という意味で、この赤のバンドを選択。

このバンドに合わせるということで、アルミニウムの「赤」でいく。

これでできあがり。

端末は文房具という意味が大きいが、私はサラリーマンではなくなったのだから、もっともフリーランスっぽい感じで行きたいということで、この選択はアリだろう。

 

→追伸

赤アルミのケースでは、赤のブレイデッドソロループの組み合わせしか存在せず。
いよいよ、これを選択する男はそうそういないだろうと判断して、これを発注しました。