辛坊さんの新刊「風のことは風に問え」を読んだ。
サブタイトルにあるように、ヨットでの「太平洋往復横断記」だ。
氏のメルマガ、YouTube、ラジオを毎回聴いている私は辛坊マニアである。
だから、この航海の様子は、ニッポン放送での「生存確認テレホン」大抵のことは知ってはいた。
本の中で語られるヨットの専門用語の類はなんのことかサッパリわからない。
でも、男のロマンというのか、どうして航海に出るのかの人生訓のところはとても共感できた。とてもとても羨ましい。
彼に影響を受けて、「さあ私もヨットだ!」と行きたいところだが、私にはそんな勇気はない。
勇気もないし、そんなお金もない。
ラジオの中で、この費用について語られていたが、5,000万円くらいだったらしい。
辛坊さんのような有名人だったからこそ、この航海に対していろいろなバックアップがあった。
ヨットでの航海は単独であったが、いろいろな人のサポートがあった。
それはカネにモノを言わせてではなく、氏の人徳から来るところが大きい。
私には、なにより人徳がない。
だから仮にヨットの知識があったとして、この航海の費用が工面できたとしても、本当に独りぼっちで太平洋で沈没してひっそりと死んでまうのがオチだ。
だからこんなことはやらない。
でも私には冒険の心が少しはある。
学生時代、バックパッカーとして世界のいろんな国を旅した。
大学3年の時に、世界一周もしている。
(世界一周といっても、「地球一周」の方が表現は正しいか)
だから何だというわけではないが、一人で冒険というか旅というか、そんなことが今でもしたい。
とはいえ、50近くになったオッサンがパッカーをもう一度、っていうのは寒い。
学生の当時に旅しているときに、オッサンが若者に対して講釈たれるのはとても苦手だった。
あのようなオッサンにはなりたくない。
もともと、今もコロナでそう簡単に海外旅行ってしにくいじゃないか。
よしんば海外に出たとしても、10年、20年前みたいな旅行ってできないだろう。
BS-TBSでの「アドベンチャー魂」が好きだ。
私の小さな冒険心を沸きたててくれる。
この中で、ただ一人歩いてっていうのなら
時間さえかければ誰でも出来る
というのがあった。
これだわ。
ただ、一人で長距離を歩いて旅する。
これだったら、お金もたいしてかからないし、勇気もいらない。
誰かの協力がなくてもいい。
企業を早期退職した中年オッサンは、時間はある。
連絡つかないとか、お休み貰うとかで会社に迷惑かけることもない。
ただ一人で歩くだけ。
これをやろう!と決めたのでありました。
唯一の懸念点は、カミさんの稟議がおりるか。。。