2020年12月末で企業の早期退職に手を挙げた。
2021年1月4日に退職金が口座に入金され、全額を投資にぶち込んだ。
結果、2021年の運用成績として、資産を1,200万円増額させた。
これだけを見ればその投資方法やファンドの選定は正しかったようにも思うが、仮にVTI一本に全額投資していれば、その含み益は1,800万円になっていたことだろう。
2021年の成績はまずまずだったとしても、今年2022年は芳しくない。
その理由は、ウクライナショックや、米国の利上げによって株価が低迷しているというものなのだけれど、1,200万円あった含み益が、500万円まで減少している。
500万円でもまだマシだが、そのプラス要因は、ただただ円安によって保有している外国モノのファンドの評価額で見た感じプラスになったというだけのこと。
運用成績とかそういうことを話す類のものではない。
これも結果論に過ぎないが、退職金が入ってから全額投資に回すのではなく、半分を投資に充てて、残りの半分を後で述べるインデックスファンドに月50万円積み立て投資した方が良かったのかも、とも思っている。
このブログは大企業を40代で早期退職しようとする人が、このように退職金を運用すべしと参考になればと思って綴っているのだが、これから退職金を運用しようと考えている人は一括投資するのではなく、優良なインデックスファンドに積み立て投資することをお勧めしたい。
昨今の円安から利確すべき?
周りの知人の意見を聞くと、「この円安から含み益を得ているものを利確しようか」とか「これから経済はもっと悪くなるだろうから、損切りしておこうか」というものが多い。
結論から言えば、この不安定な状況で持っているファンドを売却するというのは愚の骨頂だ。
・ドル円の行方
・米国/世界経済の行方
この2つの動向なんて誰にも分らない。
分からない、ということだけが分かっていることなのだ。
1ドルがこれから200円になるかもしれないし、それであれば、今の株価はまだまだ割安と言えるし、100円と円高に振れるならば、ここで利確しておいて、100円になったら買い戻すということも正しいだろう。
でも、その予想なんてしても意味がない。
10年、20年のスパンで考えれば世界経済は右肩上がりで来ている。
だから毎月定額を淡々と積み立て投資する。
これだけのことだ。
では何のファンドを積み立て設定すればいい?
私の株経験はもう20年になる。
これまで数多くの失敗をしてきた。
その失敗経験を経て、退職金の投資先を設定した。
これで上手くいったものもあるが、今なお失敗したものもある。
ダメだと分かっていてもやめられないのが、株の個別銘柄だ。
50万円、100万円と利益を得て逃げ切ったものも中にはあるが、その逆も然り。
結果、個別銘柄の成績はトータルでみると「トントン」という感じ。
個別銘柄は、振れ幅が大きく不安定極まりない。
私が保有しているファンドでもっと良い成績を出しているものもあるが、私はここにきて新たに3つのファンドの積み立て設定を完了させた。
月々5万円の積み立てを、3本で、月15万円。
3つのファンドの現在の評価額は計500万円ほど。
これに毎月15万円を、12年間積み立て運用する。
これを利回り5.5%と仮定すると、このファンドは、4,000万円になる計算だ。
投資期間を12年としたのは、私の年齢が48歳ということから。
サラリーマンではないので「定年」という概念は存在しないが、還暦になったときに4,000万円の資産があるというのはなかなか良い感じだろう。
「5.5%」の利回りというのは何も確定したものではないが、世界の人口は増加することが決まっている事象で、世界経済はGDPに比例することが歴史が証明しているわけで、その点で考えれば、世界のインデックスファンドに投資するのが一番健全な投資方法なのだ。
3つのインデックスファンド
私が楽天証券で積み立て設定したのは以下の3つ。
この3つ、あまりにもベタなので驚きもなにもない。
でも、投資の正解ってこういうこと。
株を始めるには、ちゃんと投資のことを勉強してノウハウを身に着けてから、という人が多いが、勉強なんてする必要がない。
いや、むしろ勉強なんてしてはいけない。
優良なファンドって、正直10本くらいなものだ。
そういうものが分からないならば、証券会社にある積み立て投資の買付ランキングを見れば良い。
その上位にあるファンドで積み立て設定する、ただそれだけのことだ。
この3つのファンドは管理費用も安く、純資産も増え続けているテッパンのファンド。
楽天・全米株式インデックスファンド
一人10万円の給付のときから始めたこちらのファンド。
最初に家族4人での40万円を突っ込み、そこから毎月5万円の投資を続けている。
現在「25.50%増」だが、一時は40%増まで来ていた。
もう言葉は要らない。
これだけで良いんじゃないかと思える優良ファンド。
この米国のインデックスファンドならば、ETFの「VTI」や「VOO」もある。
ファンドとしてのやっていることに大差ないので運用成績も同じようなもの。
米国のインデックスファンドを無くすという選択肢はありえないので、お好きなモノをどうぞ。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
私は「除く日本」に積み立て設定したが、「オールカントリー」の方が良いという意見も多い。
その理由は、どちらでも運用成績に大差ないので、それだったら日本も入れておいての分散投資をしておいた方が、、、というもの。
この意見にも一理あるが、それは日本が世界株の中でそれほど暴落していなかったから、ではないかと思っている。
日本の株式で個別銘柄で失敗した実績を持つ私は日本経済はあんまり信じていない。
だから「除く日本」にした。
それともう一つ、「MAXIS トピックス上場投信(1348)」の東証株価指数(TOPIX)に連動するファンドを持っているので、日本経済はこれで良いのではと思っている。
もし株のことも投資のこともサッパリの方がいらっしゃるとしたら、
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」を1本だけ、というのを私もオススメする。
これが一番分散投資している超テッパンのファンドだわ。
https://youtu.be/EI6ZmvbP7yw
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
https://youtu.be/QewhoytOhVc
全米、全世界株式の2本を押さえているので、もう一つは「新興国」の積み立て設定することにした。
新興国とは以下の7つの国々が多く組み合わされている。
中国、インド、ブラジル、トルコ、南アフリカ、エジプト、サウジアラビア。
上の全世界と言っても、6割近くはアメリカなのだ。
だからアメリカを外すってありえないのだけれど、本当の意味での分散投資を考えて、「新興国」を入れてみたというわけ。
テッパンのファンドということであれば、上記の2本(全米、全世界)のインデックスファンドに積み立て投資ということで十分なのだと私も思っています。
この3つの積み立て投資で、12年後に4,000万円が作れている可能性は十分にあると考えているが、本日私は1つのファンドを単発で買い増しした。
トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800)
中国株のETFでは一番有名なもの。
香港のハンセン指数に連動するように運用されているETFで、要するに中国経済のファンド。
深く考えずに、一番有名で売れているファンドなのだから良いんだろうと。
150万円くらい仕込んでいて、一時は20%くらいの含み損を抱えていた。
これが、上向いてきたことからの買い増し。
上記の3つの投信で毎月淡々と積み立て投資を行い、ちょくちょくと単発で買い増しを続けていく。
これが私の投資スタイル。