日経平均が3万円を超えた。最近、下落して、3万円を下回っているとはいえ、依然高い値段がついている。
NYダウも早々に3万ドルを突破していまのところは、3万ドルは維持の方向にあるようだ。
この株高なのは、世界的に同じ状況で、その理由としては、コロナ禍で、政府が金融緩和で、お金を刷りまくり、お金をばらまいているからだ。そのお金を使って経済を回すためにバラまいているのだけれど、経済が見えないからこそ投資に回そうとする流れがあっての株高になっている。
この株高が「バブルだ」という声もあるが、バブルかどうかというのは弾けてみて、以前の状況はバブルだったと結果論で決めることであり、事前に、その情勢をバブルだと判断することは誰にもできない。
今の株価を実体経済を反映していないという声もあるが、株価というのは、未来の予想をもとにして値段がつくのであって、企業の経営状況をストレートに反映しているものではない。
だから、現在の株高は、多くの人が今に比べて未来の経済は明るいと判断していることの証左ということは言える。コロナ真っただ中でこれなんだから、コロナがひと段落したら経済、消費は回復するとみているということ。
とはいえ、現在の株価が今後も伸び続けるのか、もしくは利確する人によって、大きく下落するのかはわからない。
10年、20年の長期の分散投資でみれば、株価は上がるということはこれまでのチャートで証明されている。絶対なんてことは言えないけれど・・・。
未来は誰にも分らないのだから、株、債券、不動産(REIT)を1/3ずつ保有するというのが投資の王道だ。
1月頭に退職金のほとんどを投資に回した。
ざっくりいえば、投資2カ月で株式は+10%、REITは、+12%という感じで推移している。一方、債券は、+2%ほどだ。
私のポートフォリオをみれば、「VEA」に全額投資すれば「もっと含み益得られたな」とも思えるが、それは結果論というものだ。
この1週間での株価の下げでも、債券ものは、プラス2%を出した。
債券モノは、株価の暴落に備えて、リスクヘッジする意味において、保有し続けたいところ。
私が保有している債券モノのETF2本を紹介。
iシェアーズ コア米国総合債券ETF(AGG)
(2021年3月6日現在:114.2800USD)
投資をするにあたって、資本主義の覇者である米国が株式であっても、債券であっても柱になることは間違いない。
そこで、米国の債券で、投信やETFを買おうと調べれば、AGGか、BNDということになる。
どちらも同じようなファンドだ。
・AGG が「iシェアーズ・コア米国総合債券ETF」
・BND が「バンガード・米国トータル債券市場ETF」
保有銘柄にちょっとした違いはあるが、それほど大差ない。
信託報酬もほとんど同じようなものなので、どちらか1本で良いだろう。
あまりにも有名なファンドで、投資家が選ぶ優良ファンドでも必ず上位に上がってくる。
一から説明しても良いが、両学長のYouTubeがとても分かりやすくまとめてあるので、ファンドの説明はこちらをどうぞ。
バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF 米ドルヘッジあり(BNDX)
(2021年3月6日現在:57.1600USD)
前述の「AGG」が米国の債券だったのに対して、この「BNDX」は、米国を除いた世界各国の債券に分散投資となっている。
債券のファンドを持つのであれば、AGGと、BNDXの2つをもつことで、より安定的なポートフォリオを組むことができる。
米国を除く世界各国ということだが、日本の割合が約20%となっており、日本を見捨てられない日本男児にとって、選択の1つとなるだろう。
AGGと同様に毎月分配金が出る。
AGGとBNDXと詳しいファンドの説明は、その専門家に譲るとして、単純に説明すると、債券モノのETFは、よく言われるように「ローリスク・ローリターン」のファンドだ。
ローリターンと言っても、堅調に2,3%の実質利回りが見込めるのだから、「ローリスク・ミドルリターン」ではないかと個人的には思っている。
もう一度言う。
未来は誰にも分らないのだから、優良な投資信託、ETFを選んで、分散投資するのが投資の王道だ。
間違っても、証券会社の窓口で勧められる信託報酬の高いアクティブファンドを買ってはいけない。