こちらで話したように、MTのクルマに乗れるのなんて、この10年じゃないかと思っている。
そこでロードスターの「990S」を大真面目に買ってやろうかしらと考えているのだが、そんな中、クルマ変態を驚かすニュースが飛び込んできた。
ホンダのS660が2022年3月をもって生産が中止されるというのは知っていて、最後のモデルの「モデューロX ヴァージョンZ」が発表されるや否や速攻で完売して、もはや注文すらできない状況になっていた。
私は、S660が新発売される2015年3月に特別限定車「CONCEPT EDITION」を買ってやろうと、ホンダの抽選会に赴いたことがある。
抽選会で敢え無く落選して、私とSロクの縁はなかったのだなぁと思っていた。
何度となく試乗も試みて、この小さなサイズ感とマニュアルを運転することに喜びを感じて、所有すべきかも、と思ってはいたのだけれど、子供のいる家庭には軽の2シーターを買うなんて酔狂なことが許されることもなく、Sロクのことは忘れていた。
でも、私の今の身分はサラリーマンを卒業してのフリーランスだ。
まあ、自由の身で、このブログのタイトルも「ぼっちの愉しみ」だ。
男一人で愉しむことを生業にしているのだから、そこでマニュアルのオープンカー、さらには軽っていうのが実にマッチしている。
でも、Sロクの「ヴァージョンZ」も買いたくても買えないのだしと思って、ここはロードスターでいこうかなぁと思っていたところで、Sロクのニュースだ。
完売となったはずのSロクが650台の追加生産をするのだという。
私の知らないところで、この話は進んでいたようで、600台は前回、商談の途中で完売となったひとに割り当てられた模様。
残りの50台を、抽選にするという。
これはもはや運命なのではないかと思って、この「商談権獲得」のための抽選に申し込んだ。
中古市場をみるとS660は高値で取引されている。
前述の「モデューロX ヴァージョンZ」などは、新車で買ってすぐに売ったら100万円高く売れたことだろう。
モデューロXでなくとも、最終の2022年生産であれば、数年乗っても相当に高値で取引されることが予想できる。
※今回の抽選で、商談権を獲得して、買うことができても「転売禁止」の署名をしなければならないので、買ってすぐに新古車として転売はできない。
私の場合は、高値で売って利ザヤを稼ぎたいという欲望がないので、ここは友達のいない寂しいオッサンが自分の愉しみのためだけに申し込んでみることにした。
グレードは「α」の「MT」だ。
高い倍率が予想されるが、果たしてどうなることやら。