こんなに銀行からの融資が難しいとは思わなかった。
大企業のサラリーマンを辞めると愕然とするのは信用の無さだというのは分かっていたつもりだった。
なので、サラリーマンしているときに新しい銀行口座を開き、仕事用にとクレジットカードを作っておいた。
今から考えると、銀行の口座を開くなんて、個人事業主になってからもできるし、クレジットカードだって、もともと持っているものを仕事用にすれば良いだけで、なんなら複数枚で個人用のでも経費処理としてはなんら問題ない。
会計ソフトで、「取引手段」に、「クレジットカード(個人用)」とすれば良いだけのこと。
身分が個人事業主となって分かったことは、独立して間もないフリーランスの人間にお金を貸す銀行は基本的にいない。
お金は借りにくいとは分かっていたけれど、私は数千万円の退職金を得ているので、それが担保になるもんだと思っていた。
たとえば、どこかの銀行に、その数千万円が普通預金口座に置かれていて、その銀行から融資を受けるというなら、千、二千万と貸してくれるところもあるのかもしれないが、私は退職金が入った1月4日に、その全額を証券会社に移し、運用を始めたので、銀行の口座には50万円くらいしか置いていない。
サラリーマンと自営業ではお金の使い方、稼ぎ方は全然違う。
サラリーマンをしているときは、お金は下手に借りないほうが良いと思っていたが、今では自営業者が赤字でもないのに銀行からお金を借りるのかが分かる。
トヨタだって、ソニーだって、赤字でもないのに多額の借り入れをしているのだ。
国だって、国債を発行して借金をしているじゃないか。
うちのカミさんも含めて、多くの人が誤解しているが、「キャッシュフローが良い」という状態を、無借金で健全なお金の流れだと思っている。
キャッシュの「フロー」なんだから、借金をしてでも、お金が動いている状態が良いのだ。
なので、退職金は全額運用に回して、事業を始めるのに銀行の融資が受けれればと当初は考えていた。
私の証券会社は楽天証券なので、楽天銀行とつながりがあるだろうと思い、楽天銀行に融資の仮審査をしたら、翌日サラっと融資お断りのメールが。
審査NGの理由は教えてくれない。
あー、これはネットバンクでサクっと打診したからダメなんだと思い、電通のメインバンクだったみ●ほ銀行に融資の相談。
ここならば退職金でいくら入っているのかも把握しているだろうし、今回のライフシフトプラットフォームの制度のことも知っているだろうと思い・・・。
そうしたらここでもアッサリとNG。
どうやら自営業1年目の新人(!)に対して、お金を貸す金融機関はまずないとの回答。
どれだけ1年目に所得があっても、1年間を通してじゃないと判断できないらしく、次の確定申告を終えて初めて、審査の土俵に登れるとのこと。
カードローンという手もあるが、それだと「14.5%」というとんでもない額の利子がつくし、これって数十万円というのが相場だ。
こんな暴利ならば、自分の資金を崩すほうがよほどいい。
事業の融資ということならば、地銀というのも一つあるようだが、フリーランス1年目でお金を銀行から借りるって難しいことを学習しました。
そこでというか、今日「両学長」のYouTubeで、リバースモーゲージのことが話されていた。
このリバースモーゲージって聞いたことはあったけれど、よく分かっていなかった。
なんでも、簡単な話、自宅を担保にしてお金が借りられるということ。
自宅の評価額の半分くらいの融資が受けれて、月々はその利子だけを払うという仕組みが簡単な説明だ。
このYouTubeに、デメリットの説明もあるので、そこを参照いただきたいが以下の5つに当てはまる40代で早期退職した人には検討しても良いかも。
- 自宅が一戸建てで、そこそこ良いところに建てている
- 事業の融資を受けたいが、銀行が貸してくれない
- 死んだら家没収ではなく、毎月返済して元本を減らしていく力がある
- イデコや小規模企業共済で、老後(!)にまとまった額が入る予定
- 金利3%以上の稼ぐ力がある、自信がある