教養

早期退職者による一人合宿のススメ(ソロ合宿)

企業を退職したことで圧倒的に自由になった。

もともと早寝早起きなオッサンなもんで、TVドラマを夜中ずっと見るなんて健康に悪い習慣は私にはない。だから通勤がなくなったといっても、毎朝6:30には目が覚める。下手したら5:30くらいに起きることもある。

なので、通勤電車がないといっても、規則正しい毎日というのは変わらない。

 

でも一日はあっという間に過ぎていく。

新しいビジネスのネタ探しを最近の日課にしているが、YouTube見たり、ポッドキャストみたりしていたら、なんやかんやですぐに夕方になって、一日が過ぎていく。

退職をして早くも2カ月が過ぎた。そろそろマネタイズ行きたいなぁという気持ちは芽生えてきている。

そんな中、起業の心得としてのセミナーみたいのがあった。

ごもっともなことばかりであったが、その中に、「一人合宿の時間を設けなさい」というのがあった。アイデアの棚卸をするだとか、自分のビジネスを一人で考える時間を設けよ、というのがその理由なのだが、これは結構アリかも、と思えたので、一人合宿と決め込むことにした。

どこかのビジネスホテルや、サウナと併設されているカプセルホテルでも、「ソロ合宿」の体は保てるのだけれど、「心を整える」という感じが、「宿坊」と相性が良い感じがして、和歌山県、高野山の宿坊に初潜入。

宿坊までの行程

電車、バスと乗り継いでいくので、高野山に行くとしたら「南海電鉄」という電車にのる。

JR大阪駅から大阪環状線「新今宮」で、南海高野線に乗り継ぎだ。

新今宮から和歌山県の「橋本」まではそこそこ人がいたが、この橋本から「極楽橋」までの電車はガラガラ。コロナが影響しているのかもしれないが、乗客が全然いないものだから、「修行」の感じが出てくる。

「極楽橋」から、ケーブルカーに乗り換える。

なんせ「ごくらく」というめでたい名前がついているので、駅はそれなりに雰囲気がある。こんなめでたい名前の駅あるか?

トイレも無駄に豪華だわ。

いざ、ケーブル乗車。

こちらもガラガラ。ほかに2人ほど乗っていたが、高校の制服着ていたから通学なんでしょう。

出発進行!

高野山と「山」がついているのであたりまえだけれど、登山列車の感じがする。

5分ほどで「高野山駅」に到着。

今日泊まる宿坊は、楽天トラベルで、「宿坊」と検索して一番最初に出てきたという安直な理由で、「恵光院」(えこういん)。

高野山駅の改札出てすぐにところに、バス停があるので、バス乗り場が分からないということはありえない。

案内のおっちゃんに聞くと、2番乗り場からバスに乗れというので、言われるがままに乗車。

バスは結構、くねくねの道を走っていく。

運転手に「苅萱堂前」で下ろして、と伝えていたので、無事下車。

バス停から左に100mほどですぐ着いた。「恵光院」。普通にお寺だな。

宿坊の中はどうなっているの?

普通にお寺な感じなもんだから、中をウロウロしていると、中のお坊さんから声かけられた。「あのー、宿坊はどこにいけば良いんでしょう?」と聞くと、「はい、こちらです」と言われて、中に招かれた。

旅館やホテルのフロントみたいのがあるわけじゃないが、なんか待合室みたいのはあった。

日程の一通りの説明をうけて、お部屋に案内される。

宿坊なんで、風呂、トイレは共同で、自分のお部屋に水回りのものはない。それでもガスファンヒーターはあるし、十分に快適やん。一人なんだから4畳半でも良いくらいだけれど、これは8畳くらいはあった。

つけなかったけれど、TVもあった。

宿坊と名がつくところから、なんか修行っぽい感じなのかと私は勝手に考えていたが、商売の感じがする。それはそれで全然否定するものではないが、「修行」という趣きではない。

夕方に「瞑想」の時間があるというので、ものは試しと体験。

独特の胡坐(あぐら)をかいて、それで呼吸法を習って、それで1時間ほど放置されるだけ。意識を自分の心に集中させて、と最初に話されたが、邪念、雑念がありまくりのダメオッサンには、ただ放置されるだけというのは結構無理がある。

夕食は、ベジタリアンになってしまう「精進料理」。

修行目当てで来ているので、なんとも質素な料理なんだろうと思っていたが、思いのほかおいしくてビックリ。こんなベジタリアンなんだったら、毎日でも良いなぁと思える。

完食。

そうそうにご飯を済ませたので、お風呂へ。

温泉ではないが、全然悪くない。

そもそも旅館でお部屋に風呂あるやつ。あれって要る??大浴場があるなら、それ入るんで、部屋のお風呂って要りませんわ。

ポツンとひかれた布団で今日は就寝。この寝るまでの間の読書タイムが「ソロ合宿」の一番の効用だった。

夜の10時には就寝。

朝は、お寺の中を進んでいっての説法。

こちらに座って、お坊さんの読経を聞く。30分の正座が結構しびれるが、こちらも修行では全然ない。なんせ石油ストーブありますから。

そのあと、ちょっと離れたところでの護摩行。

これこそ、修行よ!と期待していたが、お坊さんが焚き火をしているのを見ているだけ。燃える炎を見ているだけでワクワクするが、このワクワクはキャンプでの焚き火と同じようなもの。

読経に護摩行と心洗われてからの朝食。

夕飯に続いて、おいしい。

完食。

精進料理って床においたお盆で食べるというのが新しい発見だった。

昼から仕事があったので、早々に退散。

また来た道を帰っていきました。

まとめ

修行という名目でいくと、全然楽勝なものばかりなので肩透かしをくう。

これはあくまでもソロ合宿として、自分を見つめなおす場として活用したい。

その意味においては、とても素敵な空間だ。

雑念ばかりだったけれど、瞑想の間も、読経の間も、焚き火の間もいろんなことを考えた。また、読んだ本もとても考えさせられるものだった。

これはまた是非実施したい「ソロ合宿」