まずはマイカーを持たない選択肢
よく言われることだが、自動車を所有するより、タクシーを毎回利用する方が安上がりだ。
平均的なマイカーの購入金額として、200万円くらいだろう。
それを5年60回払いのローン払いにして、年40万円。
ここに駐車代が、月2万円で、年24万円。
ガソリンなどのランニングコストが月5千円として、年6万円。
税金や車検なんかを含めないでも、年70万円かかる計算になる。
年70万円としたら、月に6万円だ。
月に6万円をペイしようとしたら相当につかわないといけない。
これがタクシー乗る方が経済的と言われる所以だ。
月に6万円をタクシー乗るというのも結構難しい。
新宿から横浜までタクシー乗るとしたら、高速使わないで片道1万円くらいなので、それを往復して2万円。
普通、横浜まで移動するなら電車使うでしょう?
日々の買い物や、自宅から駅まで、っていうのが普通の使い方だと思われるから、それで月6万円なんて使えない。
ゴルフや、たまにの旅行なんかで使うことがあるとしても、その都度タイムズのレンタカーにすれば良い。
6時間の利用なら、4,312円、24時間借りても6,160円、一泊二日の旅行でも1万円ちょっとで借りられる。
これで十分だ。
リセールバリューの高いクルマ、ベスト5
マイカーを所有する経済合理性はないというのは分かっているけれど、毎日の子供の送り迎えや、親の介護などで毎日車を使うので「必要」という家庭も少なくない。
事実我が家は毎日、息子の保育園の送迎(山の上にあるので、車でないとかなり難しい)や、娘の塾の送迎なんかで毎日、延べ10kmは運転している。
週末にしか乗らないならば、持つ意味はないが日常的に使う家ならば「マイカーを所有しない」という選択肢はない。
前述したシミュレーションでは以下のように仮定した。
平均的なマイカーの購入金額として、200万円くらいだろう。
それを5年60回払いのローン払いにして、年40万円。
これはこれで正しい仮定だと思うが、自動車というのは所有すると次に売るときの、その差額分が実質的な所有コストになる。
そこで中古車で高値で売れる車という話に移る。
プレミアムブランドのベンツ、BMW、アウディなどは乗れば確かに日本車にはないガッシリ感が伝わってきて、確かに良いなと思わせるものがある。でも、このガイシャの類いは下取りに出すとガクっと値段が下がる。
中古車の価格というのは需要と供給から判断されるもので、多くの日本人は中古のガイシャは不安だと思っていることから来ている。
なにしろ、日本車の方が下取りに出す場合、高値で売れるということ。
そこで、中古車で高値で売れる(リセールバリューが高い)車を紹介する。
(※レクサスや、スポーツカーはここでは一旦除外)
- ランドクルーザー (ランクル200も、プラドも)
- アルファード(ヴェルファイア)
- ハリアー
- ハイラックス
- ジムニー (シエラも)
ここで紹介したほとんどがトヨタ車で、トヨタの安心感が中古車の価格を上げているともいえる。
ランクルに関しては盗難される車でも堂々の1位で、人気っぷりが半端ない。
最近出たばかりのランクル300にいたっては、4年分のバックオーダーを受けたという。納車まで4年待ちはないにしても、オーダー入れても2年近くは待つことになるだろう。
ランクル300のZXをすでに納車されている人は、中古車として査定すれば、新車から100万円は確実にプラスされることだろう。
なにしろ、上に挙げた5つの車ならば、納車されてから3年経った時点での下取りで、70%は確実にキープされる。
(ランクルは、5年落ちでも85%という話もある。)
そこで、高値で買ってもらえるからといっても、アルファードを新車の購入するには600~700万円は必要だ。
600万で買って、下取り査定で7割の420万ならば、実質負担は180万円になり、3年間ということで計算すると、年間60万円という計算になる。
これはこれで良い買い物ということになるが、200万円でフツーの車を買って、3年で買い取り査定で40%の80万付いたとしたら、実質負担額は120万円で、年間40万円となって、計算すれば、こちらの方が安く車を所有できることになる。
ここでの計算は見栄やステイタスということを抜きに、お金上のことを言っているのだが、ホンダのフィットを新車で買ったら170万円くらい。
それを3年で55%は付くと思うので、実質負担は25万円/年
※(170-93.5=76.5)÷3
これで良いんじゃないかと。
どうしても持たないといけないならば
軽自動車(ジムニー)一択。
フィットを3年乗るってことでOKなんだけれど、3年と言わず5年、7年と乗れば、その分だけリセールバリューは下がるが、その下げ率は緩やかだ。
3年で、55%つく車なら、5年で40%、7年で、25%はつくだろう。
フィットよりも圧倒的に、リセールバリューの高いクルマがある。
ズバリ、ジムニーだ。
アウトドアの雰囲気があるので、中古車でも魅力が落ちないということもあるが、この買取が高値な最大の要因は、新車で買っても納期が長いことによる。
今のモデルは2018年に発売され、発売当初は納期が1年半ということだった。
2021年の今でも、軽自動車のジムニーで「8カ月」とのこと。
この納期の長さが、中古車市場での価格を上げている。
事実、中古車の価格は程度の良い、登録済未使用車だと、新車で買うより高い値付けがされている。これが数台ではなく、ジムニーの中古車が高い値付けがされているのが確認できる。
車のリセールバリューは、その時の需要と供給から決まるのだから、絶対ということは言えないものの、ジムニーがかなり高値で買い取り査定がつくことは間違いない。
3年で、85%という情報もあるが、75%は間違いなくつくだろう。
新車で180万円だして買うとしても、3年後に135万円(75%)つくとして、実質負担額は差額の45万円。
ならば、年間45÷3=15万円だ。
フェンダーが張り出し、排気量が1500ccになった「ジムニーシエラ」というモデルもあるが、ここはコストパフォーマンスの話をしているのだから、軽自動車のジムニー。
燃費はさほど変わらないと思われるが、一番の違いは自動車税だ。
- ジムニー(軽自動車):10,800円/年
- ジムニーシエラ:30,500円/年
なので、年間2万円かわってくる。
リセールバリューと、ランニングコストの面から、ジムニーを推しているが、ここで軽自動車を選ぶもう一つの側面がある。
大量消費や、高価格のブランド品がもてはやされていた資本主義社会が絶対でなくなった今、軽自動車を乗っているというライフスタイルこそ、格好いい。
黄色いナンバープレートを付けることこそ、オシャレなのだ。