電通での「働き方改革」の一環として、提唱したライフシフトプラットフォームに応募して、2021年から個人事業主となって、働いていくことにした。
人生100年時代において、60歳もしくは、65歳の定年になっても働き続けられるように、独立の助走期間を、電通が提案しているわけだ。なので大っぴらに、早期退職ということはうたっていない。
個人事業主となっても、電通と業務委託契約を結んでいるので、完全に離れた身ではないのだが、会社を12月末で退職したことは事実なのだから、「早期退職」したことは間違いない。
この制度において、退職金の上増しや、10年間の固定報酬があることが経済的負担の軽減になったことは間違いないが、お金面だけを考えての生涯賃金を考えるならば、そのまま電通で働き続けたほうがお金はもらえる。
個人事業主としての所得がゼロとして、65歳まで電通で働き続けたならば、7,8千万円は多く貰えたのではないかと思われる。もちろん、今の給料が維持されていたならば。
つまり、お金面ではない退職の動機があった。
会社の人間関係に疲れた大企業のサラリーマン
「嫌われる勇気」にも書いてあるように、人間のすべての悩みは、人間関係である。
私は、「対人関係に難あり」という自覚はないのだが、コミュニケーションエクセレンスを標ぼうしていた企業で、圧倒的に低評価だったこと、そして社内で人間関係がうまくできなかったことを総合的に判断するに、コミュニケーション能力が欠落していたのだと思われる。
少なくとも、電通のカルチャーは私には合わなかった。
私が、こういう発言をしても説得力がないが、電通というのは素晴らしい企業だ。社員の皆がプライドを持って、責任ある仕事をしている。抜かりない仕事とクライアントへの忠誠心にかけて右に出る広告会社はいない。
企業は、社員に対してもとても優しく、福利厚生も大変充実している。
それでも、ブログのタイトルに「電通失格」とつけたのは、私が、電通に馴染めないダメ社員だったので、逃げるように早期退職したという意味。企業が世間から、従業員から失格の烙印を受けたというのでは決してないのであしからず。
そんな会社を私は辞めた。
独りぼっちでできる仕事の追求
電通のロゴの入った名刺は今後使えなくなるので、電通マンという肩書きが活きる仕事はできなくなる。
となると、大企業が手を出さないで、個人事業主という、私個人の名前でできる収益ビジネスが良いわけだ。
また、私は対人関係に難があるので複数のメンバーで「チームワークを活かす」というのに向いていない。
ならば、基本的に私独りで完結するビジネスを始めてみることにする。
- 個人の情報発信(ブログや、動画配信)
- 投資(投資信託、ETF、REIT、債券、株など)
- 不動産収入
- EC(仮に売れなくても、自分が使っても良いもののネット販売)
- B2Cのコンサルティング業
個人で完結するビジネスといえば、この5つだ。
まずは1年間やってみることにする。
大企業でくすぶるエリートサラリーマンにむけて
すべてのサラリーマンの悩みは、社内の人間関係にあるわけで、その悩みがない人など存在しない。
それでも、私のように職場の人間関係に疲れた人にとって、早期退職の制度は渡りに船だった。
大企業に勤めているビジネスマンといえば聞こえは良いだろうが、内情は職場の人間関係がうまくいかず、出世ができないダメリーマンだった。
でもそういう大企業でくすぶっている人って結構いるんじゃないかと・・・。
人生100年時代なんで、これからほとんどの人は100歳まで生きるだろう。65歳で定年になったとして、それ以降に稼ぐ方法がないとお金面で困るというのが言いたいのではなく、会社でくすぶったままで、定年を迎えたときに、自分の人生はなんだったんかなぁと空しい気持ちになる人もそこそこいるんじゃないかと・・・。
遣り甲斐をもって企業のサラリーマンとして充実している日々を過ごしている人ならそのまま定年まで楽しんでいけば良いが、「なんだかなぁ」と思っているサラリーマンがいたとして、その企業で、早期退職の制度があって、自分が対象の年齢なのであれば、迷わず手を挙げて欲しい。
上記に書いた5つの「サイドビジネス」がそこそこうまくいくならば、それは再現性の高い手法といえるだろう。