個人事業主か、法人設立か、それが問題だ。
会社を退職して独立する場合、個人事業主でいくか、法人、つまりは会社設立をしてその経営者になるべきかの選択が迫られる。会社設立を、「法人成り」と表現するが、法人に「人」という文字が入っているように、会社という組織を「人」にみたてている。
経営者(社長)であっても、その「法人さん」に雇われている従業員という位置づけになる。
その結果、法人設立すると、従業員に給料を払うこと自体が「経費」とみなされるので、このほうが一般的には、節税になるという。
その線引きが事業所得が500万円からというのが一般的な意見。
どちらが節税できるのかのシミュレーションでやってみた。収入1,000万円の経費20%として計算。自身の給料は下の注釈で、「社長の給与額は691万円が最大」と書かれているので、690万円を入力。
・法人成りの税額診断
https://www.freee.co.jp/launch/tax-simulation-incorporate/
そうしたら、「個人事業主の場合 約179,772円お得!」と出るではないか。
事業所得が500万円以上だったら、法人成りするほうが節税になるんではなかったか??
きっと、これは経費がもっとかかる場合には、その節税効果がもっとかかる場合に関係するのだろうけれど、面倒臭いことは嫌なので、自分としては「個人事業主」でやりたかった。だから、背中を押された気持ちで、個人事業主の設立で進めることを決断。
届け出書の作成。あまりに簡単でびっくりした。
「個人事業の開業届け出書」を作成することになるが、用紙を手書きで書くこともできるが、令和の今、ほとんどの人は、届出書作成WEBでやるはずだ。しかも以下の「開業フリー」を使うのが、無料だし圧倒的に楽ちん。
https://www.freee.co.jp/kaigyou/
この 【完全無料】今すぐ開業準備をはじめる をクリックして、進めばいい。
この会社は、その用紙を出力するところで、印鑑や会計ソフトを売ることでマネタイズをしているが、そこで注文しなければ、本当に無料だ。これは便利すぎるわ。
名前、生年月日、住所、電話番号を入力して、仕事の内容なんかをプルダウンで選ぶだけだ、大楽勝。
紙に印刷するのも、家のプリンターを出す必要もない。自宅のプリンターなんて、年賀状印刷くらいしかしないもんだから、たまに印刷するとインクがかすれていたり、用紙がなかったりで使えないことが多い。
この「開業フリー」で、出力の画面で、セブンイレブンでの出力ができるサイトに飛ぶことができる。ここで、番号もらって、近所のセブンイレブンいって、端末で番号入れれば印刷完了だ。A4モノクロ×5枚で100円だった。
家のプリンターの存在価値がない。ミニマリストを標ぼうしているので、自宅のプリンター捨ててやりたい。。。
印刷できたら、自分の印鑑捺して「個人番号」を手書きで、書き込むだけ。それで終わり。
税務署に提出。これまた簡単すぎてびっくりした。
役所に行くってのは気が重いものだ。社会主義がダメなように、サービス精神のかけらもない役人の対応に辟易する。
キレイな建物だとそれはそれで腹立たしいが、ボロボロの建物の門にはいる。
確定申告の時期でないからか、ガラガラで全然人がいない。
申請の手続きと書いてある方向に進んでいく。
窓口のおばさんに、用紙を出して、「あのー、これ持ってきたんですけれど、ここで大丈夫でしょうか?」と私。
すると、おばさんは笑顔で、「はい、いらっしゃいませ💛はいはい」と回答。それで、ハンコをボンボンとおして、「控え」の用紙を私に戻して「ありがとうございました」ということで、届け出提出終了。
おいおい、簡単すぎる。。。
大楽勝じゃないか。。。あまりに簡単に終わっちゃったものだから、
「えっ、これで終わりですか?」と聞くと、おばさん笑顔で「はい、終わりですW」。
簡単すぎることにもびっくりだが、税務署ってのは役所特有のウゼー感じがない。サービス精神満載の対応をしてくれるのにびっくりだ。
このオバサンがとりわけ愛想が良いではなく、入り口を抜けるやいなや、職員が「いらっしゃいませ」と声かけてくる。そんなの市役所って、ある??
節税のために、青色申告承認申請書。これはマスト案件だ。
個人事業主の届け出と同時に「青色申告承認申請」をしたほうが良い。
上記の、「開業フリー」で、文章作成で、「青色申告」の入力も同時にできるのでほとんどの人は、「青色申告」でやるはずだ。
この青色申告で、最大のメリットは、「控除額:65万円」ということで、この節税効果は大きい。
あともう一つ、すごく大きいのは、30万円未満の仕事で使う固定資産を一度に経費にできることだ。(※2022年3月31日までに取得・使用しているものに限られる)
起業準備として、買ったパソコンを、減価償却ではなく、一度に経費処理でくるのがありがたい。
「複式簿記」をしなければならないというのがデメリットではあるが、会計ソフトを使えばラクチンという言葉を信じて使うことにする。
前述のお世話になった「開業フリー」の会計ソフトでも良いかなと思ったが、値段を比較すると、弥生のほうが安いし、1年無料ってことなんで、弥生でやるのがおすすめ。